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監査二課の青山です。

本日は税務デューデリジェンスについてご説明したいと思います。

デューデリジェンス（以下DD）とは、そもそも Due （当然の、正当な、相当の）と Deligence （勤勉、奨励、努力）の英単語の造語であり、企業調査のひとつです。

DDは、M&Aや事業再生、不動産投資等の取引を行う際に、売り手と買い手の情報の非対称性を緩和し、適正な取引価額の算定基礎を得ることを目的として、ターゲット（企業、事業、不動産、金融資産等）の詳細な調査を実施します。

DDの種類は様々ですが、税務DDは税務面にスポットを当てたもので、M&A等の取引の実施時に、潜在的な税務リスクの特定、税負担を考慮したスキームを構築、M&A等の実行後における事業計画の策定を円滑化等を目的として実施されます。

もし税務DDを実施せずに取引を実施しようとする場合、買い手は潜在的な税務リスクを引受けることで取引実施時・実施後に不測の損失を被り、非常に高い買い物になってしまう可能性があります。売り手は、取引が長期化することで交渉が決裂したり、売却価額の減額の要求に対して対抗する事ができないといった可能性があります。

また、M&Aや事業再生、不動産投資等の取引手法や法規制は多様・複雑で、頻繁に改正されており、税制においても例外ではありません。

この点で、税務の高度な専門知識と経験を持った第三者の関与が税務DDでは重要であるといえます。